Creator's File スマイルカラー株式会社 林正剛の、これまでと これからと

スマイルカラー株式会社 林正剛の、これまでと これからと

コロナ禍により、会社内でのカフェの併設が延期になるといった影響を受けました。しかし、このような時だからこそ努力できることやチャレンジできることがあると考えて行動しています。

スマイルカラー株式会社 林正剛 想創家

2004年、修成建設専門学校ガーデンデザイン学科を卒業後、実家である株式会社林造園石材に入社し、10年間造園デザインと施工を経験。その後2016年に海洋コンテナと植物を組み合わせた商品で新しいライフスタイルを提案するスマイルカラー株式会社を設立。現在は建設工事、建築設計、不動産、事務所兼モデルルーム運営の4部門を有し、社員11名に成長。地元・和歌山県の活性化への貢献と「世界の人々を笑顔にする」を目標に、さらなる規模拡大をめざす。

これまでと
「モノ」ではなく「コト」を届ける事業で会社の規模を拡大。

2016年、10年間勤めた実家の造園会社から独立してスマイルカラー株式会社を設立しました。個人宅や店舗の外構や植栽の設計だけでなく、特徴的な商品の企画・販売をスタート。一つは海洋コンテナをリノベーションした「コンテナハナレ」で、一般の住居にフレキシブルな半屋外スペースを取り入れるというもの。伝統的な日本家屋にあった「離れ」として趣味の空間やショップなどさまざまな体験ができる空間をつくることで、日常をより楽しんでいただけるのではないかと考えました。もう一つは、巨大な寄せ植えの庭「アソビNIWA」。これは1㎡からつくることができる大きな鉢植えで、来店したお客様が植物や土台のサイズ、配置などを実際に見て選び、その場で一緒につくれるというものです。これらを通して、商品そのものではなく、商品がもたらす「体験」を届けたいという思いで事業を続けてきました。

前回の取材当時は私ひとりでしたが、現在は女性4名を含む11名の規模に成長しました。土木建築工事、外構工事、植栽工事などを行う工事部、住宅・店舗・コンテナハウスの設計、外構・庭のプランニングなどを行う設計部、そして不動産部、事務所兼モデルルームの運営を行う部の4部門があります。私自身は主に工事や設計に携わっており、特に個人邸からの依頼に関しては自ら足を運び、打ち合わせなどの初期段階から関わっています。

就職・独立を経験して思うのは、修成での日々が仕事の根底にあるということ。今でも大切な仲間と出会えましたし、豊富な実習によって、仕事をするための基礎知識や技術を身につけることができました。即戦力として活躍するために必要なことを学べるので、本当にやりたいことがある人にとっては夢への近道になるはずです。

これからと
世界の人々を笑顔にしたい。

世界の人々を笑顔にしたい。という目標をもつなかで、まずはお客様はもちろん、社員も笑顔で仕事をしてほしい。時には意見がぶつかることもありますが、仕事にやりがいがあり、さまざまな面で働きやすい環境が整っている会社、すなわち社員が「ここで働きたい」「働き続けたい」と思える会社に成長していきたいですね。また、和歌山から世界にも目をむけ、より広い視野をもっていくことを考え、昨年ガーデンデザイン学科の卒業生で中国から日本に学びに来ていた女性を外国人技能実習として当社へ迎えました。職人さんはもちろん海外から日本の技能を学びたいと思う人の活躍の場を広げ、より働きやすい環境を整えたいと考えるようになりました。さらなる雇用を生み出すために、会社の規模を大きくし続けたいと考えています。そこで現在、部門ごとの成果を見えやすくするため、独立採算制にシフトできるよう、会社の仕組みを見直しているところです。当社に関わってくださる一人ひとりを笑顔にして、それを世界に広げていきたいです。

今後の建設業界は、人材の確保が大きな課題です。その解決には、いかに労働環境を変えられるかが鍵となるでしょう。「3K」の払拭はもちろん、労働時間や休みを調整・工夫して工期を間に合わせる方法を考えなければなりません。そして経営者だけでなく、働く人一人ひとりの意識と効率の向上も大切です。建設業は多くの職種が協力して一つのプロジェクトを完成させていく仕事ですから、これからは任せられた仕事を最後までやり遂げる責任感と、自分と他者との関わり方を考え、伝えられるコミュニケーション能力の高さが求められるでしょう。意見を聞く、伝えることはとても大切です。学生のみなさんには、日々の授業や実習で、こうしたことを意識して積極的に学んでほしいと思います。

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