建設業界の道具 設計編 もしも、道具がしゃべったなら。
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三角定規
角度を測ったり、垂直線、平行線を引いたりと、何かと大活躍。ただ、その尖った先端と持ちやすい形状から、タイルやフローリングのすき間掃除に使われたりと、間違った使い方をされがち。
ノートパソコン
CADやBIMの操作をはじめ、今の時代の建設技術には欠かせないコンピュータ。ただ、誤ってデータを消してしまえば、またゼロからスタート。どうしてもアナログに勝てないところも。
製図用ペン
筆圧に関係なく、均一な太さで線を引き続けられるペン。数ある種類の中には、定規に当てて線を引きやすくしている優れ物も。その使いやすさから、普段使いにも大活躍。
円テンプレート
丸を描くだけに特化したニッチなツール。丸を正確に描くポテンシャルについては、コンパスをもはるかに凌駕。ただ、パターンが決まっているため、融通が利かないところも。
関数電卓
資料に書かれている数式通りに入力・表示できる電卓。計算結果や計算式の記録、プログラムの作成なども自由自在。使いこなせば、スマホにも勝るスーパーブレーンに。
パースや模型などを着色する際に使用。毛の種類は豊富で用途ごとに所有するのが基本。アナログながら繊細なツールでもあるため、使用後にはきちんとしたケアがマスト。
コンパスカッター
コンパスとカッターを組み合わせたツール。コンパス感覚で、紙やスチレンボードをカットできる。機能と名称は簡潔。ただ、その見た目から使い方を想像できた人は、たぶんいない。
コンパス
円プレートでは対応できないサイズの円や、R壁(曲線の壁)などを簡単に描ける。そのシンプルでいてムダのない機能から、いつの時代も設計士たちの机に常備されている愛されツール。
三角スケール
三面を持つ棒状のツール。それぞれの面の両側に異なる種類の目盛りが刻んであり、図面の縮尺を求めることができる。一見、定規のように見えるが、お間違えなく。
カッティングマット
紙やスチレンボードをカットする際に敷くマット。地味な印象を持たれがちだが、これがなくては、あらゆるものを傷つけてしまう。縁の下の力持ちとは、まさにこのこと。
製図用ブラシ
馬の毛を使った製図用ブラシ。図面を汚さずに消しゴムのカスをサッと払える。そのパワーとワイルドな見た目に反して、意外にも繊細。乱暴に扱うと、毛がパラパラと。
スチロールカッター
ステンレス線やニクロム線に電気を流し発熱させて、発砲スチロールをスパッと切断。専門性の高い用途から、そのスタンスは、ニッチな世界で生きる職人そのもの。
カッターナイフ
切れ味を保つために、刃に折り目を入れた斬新なアイデアから、世界中のあらゆる場所で使用されている。ボキっと折ればいつもキレキレ。折るのに、ちょっと勇気がいるのはご愛敬。
カラーマーカー
薄い紙がシワになりにくい書き味で、色をつけてスケッチをより具体的に表現できる。色数も色味も豊かで、卓上のレギュラーメンバーではあるが、なぜか、キャップをなくされがち。
製図板(平行定規)
紙を固定したり、平行な線を引いたりできる製図に欠かせないツールで、古くから数多の設計を生み出してきた。どの設計士たちも、熱がこもりすぎて、顔を近づけすぎる傾向がある。
勾配定規(こうばいじょうぎ)
自由に角度を変え、屋根やひさし、スロープの勾配などを図面上で正確に描ける製図に必須の便利ツール。三角定規に見えないこともないが、似て非なるもの。
建設業界の道具 施工編 もしも、道具がしゃべったなら。
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コンベックス
どんなに引っ張っても、折れ曲がらずに伸び続けるメジャー。手を離すとケースの中に素早く戻るが、そのスピードは想像を絶する速さ。初めて使う際は、それなりの覚悟が必要。
水平器
液体の表面は重力に対して水平になろうとする。その性質を利用し、建築部材の角度や傾斜を見極めるのが水平器。地味目のルックスでも、物理の法則を上手く利用したクレバーなツール。
電動丸のこ
モーターで刃を回転させて、木材や金属を素早く切断。手のこをはるかに凌ぐ圧倒的な作業効率と精度を誇る。しかし、電源がなければ、割り箸の一本も切断できないなんて極端なところも。
配管用スコップ
軽量で扱いやすく、地面に突き刺しやすい。さらに、刃と柄が隙間なく一体化していることで泥や雪が入り込まない。シンプルな形状でいてこの機能美。まさに、スキがない。
墨つぼ
部材の表面に直線を引かせたら右に出る物はない。起伏のある形状でも正確に線を引くその仕事ぶりが、あまりにも素晴らしいので、使用頻度は別として一家に一台は持っておきたいところ。
刈り込み鋏(かりこみばさみ)
低い庭木や生垣の葉などを美しく手入れするためのハサミ。簡単に使えそうに見えて、そこには熟練の技が必要。腕の良い職人が使えば、切れ味抜群。現場最強の相棒となる。
下げ振り
家の柱は地面に対して垂直に立てるのが決まり。このルールを守られているのかをチェックするのが下げ振り。小ぶりなボディでも、重力を上手く利用した地球規模のツール。
ラチェット&シノ
ボルト穴の位置合わせが専門のシノと、ボルトの締め上げが専門のラチェットが一体化。それぞれの長所を生かしたパフォーマンスが評判で、どの現場でもひっぱりだこ。
トータルステーション
角度を調べるセオドライトと距離を調べる光波測距儀の両機能を備え、角度と距離を一挙に測れる優れもので、測量には欠かせないツール。ちなみに、撮影機能はない。
ドローン
上空からの撮影により、工事予定地の詳細な把握はもちろん、構造物の点検をはじめ、進捗状況の確認などさまざまな用途に活用。建設業界をけん引する、まさにイノベーター。
ハッカー
他人のパソコンに侵入しそうな物騒な名前だが、あらゆる建設の現場で活躍する必須ツール。針金に引っ掛けて、回転させれば鉄筋間の結束を驚くほど簡単に締められる。
油圧ショベル
油圧シリンダーを稼働させながら、掘削作業を行う重機。見た目からは、想像ができないほどの精密な作業を実現。ときにパワフルに、ときに繊細に。もちろん、操縦には免許が必須。
レーザーレベル
建築や土木の現場には欠かせないハイテク測量機。水平方向にレーザーが照らされ、どんな起伏の激しい場所でも水平出しができる。ちなみに、アニメでよく見るレーザービームは出ない。
剪定ばさみ(せんていばさみ)
切り刃と受け刃が半円の弧状になったハサミで、庭木や盆栽の刈り込みに大活躍。切れ味が落ちたら砥石で研いで、外気にふれない場所での保管が、ずっと長く付き合っていくコツ。
鋸(のこぎり)
ギザギザの刃で、木材などを一刀両断。その歴史は古く、日本では古墳時代に登場。悠久の時を経てもなお、アナログ派の職人から熱い支持を集める古き良きツール。
インパクトドライバー
固定具を締め上げる際に活用するツールで、その締め付け力は、電動ドリルの4倍。さらに、一定の負荷がかかると回転方向に打撃を加える。そのパフォーマンスは、まさに格闘家。