海外研修旅行 北イタリアを巡る4泊7日の旅

皆さん、こんにちは。修成建設専門学校です。
9月に入っても相変わらずの暑さが続く今日この頃。
でも、「暑さ寒さも彼岸まで」。秋のお彼岸は9/20~26なので、あと2週間ほど頑張りましょう💪

さて、修成では8月の終わりに4泊7日の海外研修旅行へ行ってきました。
今回はその内容をお伝えいたします😃

コロナ禍の影響もあり4年ぶりに開催された修成のヨーロッパ研修旅行。目的地は北部イタリアのミラノ・ヴェローナ・ヴェネツィアです。三都市を鉄道で巡るという研修プランはコロナ禍の直前に構想され、凍結されていたものでした。今年度の参加者26名の中には初めての海外旅行という学生も多く、少しの不安とともに、期待が胸いっぱいの出発となりました。

ミラノに向けて出発!ミラノ近辺、
アカシアの樹
スフォルツェスコ
城に到着。

8月24日(木)・ミラノを満喫!
香港での乗継と17時間のフライトを経て、ようやくイタリアはミラノ・マルペンサ空港に到着しました。まずはバスにてミラノ中心部へと向かいます。気温は約38℃、暑い!
本日はイタリア初日ということで、引率教員・現地ガイドの方と共にミラノ大聖堂(Duomo di Milano)を全員で見学。午後からは各自やグループで、先生と共になど、各々でミラノ市内の様々な建築・都市散策。

城塞の前で集合写真大聖堂(ドゥオーモ)ドゥオーモ内部を進む



8月25日(金)・ミラノ、ベルガモ

イタリア2日目は終日自由散策。
建築とデザインの都市とも言われるミラノ市街をさらに深く見学するチームは、古代ローマ時代の遺構からルネサンス、都市国家としてのミラノ公国が絶頂期を迎えるゴシック期の教会や都市邸宅、そして戦後のイタリア復興の原動力ともなった産業とそれを支えるデザイン都市としてのミラノを作った建築家やデザイナーの足跡を訪ねました。

もう1つのチームはミラノから少し足を延ばしてベルガモという地方都市へと向かいます。UNESCOが定める「世界の美しい村」にも選定されたベルガモはアルプスの麓に位置し、古代からの歴史が続く美しい山岳都市です。

夕方には再びミラノへと戻り、思い思い、大都市ミラノを満喫しました。

8月26日(土)・ヴェローナからヴェネツィアへ
イタリア3日目。今回海外研修旅行の目玉のひとつ、鉄道旅の一日です。
最初に向かったのはミラノ中央駅(Milano centrale stazzione)。日本では見ることのできない国際列車の行き交うターミナルステーションです。20世紀初頭に建設された国際様式の圧倒的な空間に学生たちも感動しています。各国語での列車案内を待つことしばし、ヨーロッパ国内主要都市を結ぶIC(インターシティ)特急に乗車。一路ヴェローナを目指します。

早朝のミラノ中央駅イタリア国鉄のIC特急ヴェローナのシンボル
Arena(野外劇場)。

ヴェローナは古代ローマよりさらに先史時代の、エトルリア人の都市に起源を持つ歴史都市。街のいたるところに歴史遺構を見ることが出来ます。有名なところでは古代ローマの円形闘技場遺跡を劇場として再生したLa Arena(アレーナ)。現代でもコンサートなどで「アリーナ席」という言葉が使われますが、この起源がこのArenaなのです。

ヴェローナ駅(Verona Porta Nuova stazzione)から、歴史情緒あふれる市街を歩きながら街の西端にあるカステルヴェッキオ美術館へ。カステルヴェッキオ(Castelvecchio)とは「古い城」の意味で、その名の通り中世に建設され、その後の時代を生き抜いた城塞を転用した建築です。

ヴェローナ市内見学を終えて再び鉄道へ。日本と同じく近代まで連合国家であったイタリアは、地方をまたぐごとに車窓の風景も変わっていきます。山々の景色から徐々に平野へと移り、そしてついに旅の最終目的地、アドリア海に浮かぶ海上都市ヴェネツィアへと到着します。

ヴェネツィアを探索アドリア海の
海産物を堪能!
ヴェネツィアの夜景

8月27日(日)・ヴェネツィア
この日が旅の最終日。
歴史都市ヴェネツィアの風景のひとつサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂(Basilica di San Giorgio Maggiore)で引率の各先生の講義を受け、次に向かったのはヴェネツィアの表玄関ともいえるサンマルコ広場、ビザンチン様式のサンマルコ寺院やルネサンス様式の総督宮(Parazzo Ducare)など、授業で習った建築の数々。そして、広場に面する一角にある小さな建築が、イタリアを代表する企業であるオリベッティ社がかつてショールームとして構えたもので(Negozio Olivetti)、これが8/26に見学したヴェローナのカステルベッキオ美術館と同じく、建築家カルロ・スカルパの名を世界に広めた建物です。

サン・ジョルジョ・
マッジョーレ聖堂
サンマルコ寺院オリヴェッティ社の
ショールーム

2つの建築を体験した後は再び水上バスに乗って、本島から少し離れたムラーノ島を訪れヨーロッパ研修旅行を共に過ごした旅の仲間全員で会食!

4泊7日の旅路を終え無事、帰国した学生に今回の海外研修の感想も聞いてみました。

建築学科 2年生
金井くん
海外への研修は人生初の体験でした。
日本の建築とは外観も文化も違い、とても良い経験になりました。特に2日目はベルガモに行きましたが山の上に建てられた旧市街は過去にペストから逃れるために建てられた町で、そこから山の下に広がっていったという話は印象的でした。


建築学科 2年生
増田くん
とにかく印象的な建物が多くありました。バスから見える何気ない街並みも窓やドアの種類が豊富でデザイン性の深さを感じました。意外だったのはヴェローナの美術館で日本の木造建築の様式が取り入れられていた点ですね。日本人として少し誇らしくなりました。

参加してくれた学生の皆さん、今回の体験をぜひ建設業界で活かしてくださいネ(^^♪