持ち前のガッツとコミュニケーション力で、職人から信頼を集める女性現場監督!

学生時代からの「建築の現場で働きたい」という夢を叶え、新築住宅建設の現場監督として活躍。日頃から職人と積極的にコミュニケーションをとり、信頼を集める。


山口 千尋さん

大伸開発株式会社 勤務
2016年 建築CGデザイン学科 卒業

三好:うん。図面の基本的な描き方・読み方については勉強していたし、その知識は今の自分の土台になっているよ。学校では橋だけでなく、コンクリートとか土木全般を広く学んでいたけど、入社してからも専門的な知識がどんどん増えるので、もう大変(笑)。

中川:僕も三好さんに近いかも。修成では建築全般を学んでいたけど、入社後に設備の仕事は奥が深いなと痛感しました。山口さんは学生時代、建築CGデザイン学科だから建築の現場に慣れるのは大変だったんじゃない?

山口:入社直後から上司について、現場監督の仕事を一つずつ覚えていったよ。特に苦労したのが、スケジュール管理。お客様の中には引越しの日を施工段階で決めている方も多いので、決められた期間内に必ず終わらせないといけないの。

中川:屋外での作業だと、天候にも左右されそうだね。

山口:そうそう! 私たち現場で働く人間にとって、雨は天敵。大雨になると、作業ができなくなるの。この前、台風が2週連続で上陸することがあったときも困ったな~。職人さんたちにお願いして急ピッチで作業を進めてもらって、何とか間に合ったけど、スケジュールを管理する立場としては、もう、ヒヤヒヤ(笑)。

矢代:僕は今の会社に入社後、技術面で未熟さを痛感したよ。特に剪定に手こずったな~。木に登って、形を整えて、「よし、できた!」と思って、下から全体をチェックするといびつになっていて…。学生時代の実習以上に現場ではスピードと正確さが求められる! だからこそ、やる気がわいてくるけどね。

井上:僕は建物の法規の厳しさを知ったよ。学生時代のように自由に図面を描いていたら通用しない。かといって、自分の設計のオリジナリティがなくなるのは絶対嫌! 限られた条件の中で、いかに個性を出すかが腕の見せどころだね。

頑張った分だけ喜びがある。ものづくりに打ち込む原動力。

中川:僕はみんなと一緒に修成へ入ったけど、建築学科を卒業後に専科に進んだから社会人デビューが1年遅いんだよね。まだまだ覚えることが多いけど、その分、毎日成長できている実感があるよ。みんなは働いていて、どんなときにやりがいを感じる?

三好:自分の考えた設計図面の工夫やアイデアが上司に認められたときに喜びを感じます。入社したばかりの頃は、言われたことを忠実にこなすことを意識していたけど、やっぱり自分で考えるのが大事だよね。

井上:僕もオーダーに沿った図面を描くだけでなく、社長や上司へ自分の意見やアイデアをどんどん伝えるようにしているよ。ほとんど却下されているけど…。

三好:ドンマイ!(笑)。自分の考えを口に出すことに意味があるんだよ!

矢代:僕は、お客様から「ありがとう」という言葉をもらった瞬間が一番うれしい。植栽管理を依頼してくださる個人のお客様はご高齢の方も多くて、実の息子のように優しく接してくれるんだ。

山口:現場監督は直接お客様と接する機会は少ないんだけど、外構の打ち合わせのときなどに名前を覚えてくださる方がいるの。引渡しのときに「山口さん、ありがとう」と言ってもらえると、それまでの疲れも吹き飛ぶくらい幸せな気持ちになる!

井上:僕は、建物の図面を描くときに役所に許可申請を出すことがあるんだけど、その担当者と信頼関係を築いていく過程が楽しいです。

中川:僕も以前、公共のスポーツ施設の意匠設計を担当する機会があって、その際に役所の担当者とやりとりしたことあったけれど、なかなか難しいよね。自分の会社と役所の板挟みになるというか…。

井上:そうそう。役所から申請を却下されても、会社からは「もう一回、こっちの考えをしっかり説明してこい」と言われることがあって…。役所の担当者の指摘は受け入れながらも、自分たちの会社の考えをはっきり伝えるようにしているんだ。

矢代:神経使いそう…。でもコミュニケーション能力が磨かれていきそうだね。

井上:うん! それは言えると思う。問題なく、スムーズに申請が下りたときは達成感があるよ。

設備、建築、電気の設計を手がけるオールラウンダーをめざして奮闘中!

修成在学中に専科で二級建築士の資格を取得し、現在は建築士として、学校、スポーツ施設などの設備・意匠設計を手がける。将来の目標は設備、建築、電気のすべてを一人で設計すること。


中川 慶一郎さん

知究設計株式会社 勤務2016年 建築学科 卒業
2017年 専科 2級建築士科 卒業

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