Creator's File 株式会社Labo 坂根 良介の仕事

株式会社Labo 坂根 良介
株式会社Labo 坂根 良介 RYOSUKE SAKANE

1988年兵庫県生まれ。2009年に建築CGデザイン学科を卒業後、大阪の設計事務所を経て、株式会社Laboに入社。住空間設計Labo West(加古川事務所)に所属し、加古川や姫路の注文住宅を担当。
物件ごとに新鮮な気持ちを忘れず、お客様へ付加価値のある提案を行う。
二級建築士。

学生時代に築いた絆が建築士として働く励みに。

中学生の頃、友達と一緒に人生ゲームを楽しんでいました。そのゲームで私は一番給料が高い職業のタレントを目指していたのですが、最終的に建築家になったのです。それが建築士という職業を意識するようになったきっかけですね。それ以来、中学の職業研究で建築士の仕事内容を調べたり、建築士が登場するテレビを見たり、ぼんやりとですが、建築士への憧れを抱いていました。そして高校生になった頃、知り合いの建築家が夢半ばで職を辞するという残念な事件が起きてしまいました。そのとき、建築業界の厳しさを知った一方、人生をかけるほどのめりこめる仕事だと思い、その道に進むことを決意しました。学びの場として修成を選んだのは、高校の先生から「歴史があり、多くの卒業生が建築業界で活躍している」と紹介されたからです。学校では同じ業界を目指すたくさんの仲間に出会えました。卒業後も関係は続いており、たまに集まってご飯を食べに行っているんですよ。その際は、仕事の話題が多いですね。みんな同じ建築業界で働いているので、会話の中から仕事の参考になる情報も仕入れられるんですよ。また、学生時代にお世話になった恩師のご自宅にも定期的に訪問し、近況を報告しています。このような絆は、建築業界で働くうえで大きな励みになっています。


お客様とともに住宅を創り上げる喜び。

修成を卒業後は学校やオフィス、駅の施設や街のイルミネーションなど、大型の建物を扱う設計事務所で建築士として働いていました。住空間設計LaboWestに転職したのは、住宅をイチから設計したかったから。そこにお客様の夢や要望を形にする楽しさがあると考えたのです。温もりのある木造住宅を専門に扱っていることも魅力的でした。現在は個人住宅の設計から積算、現場監理、メンテナンスまですべての工程を一人で担当。業務の幅が広いからこそ、お客様と深く関わることができます。お客様と打ち合わせを何度も重ね、意見を交換しながら、住宅を一緒に造り上げていく充実感は何物にも代えられませんね。このモデルルームは、弊社が大切にしている「五感で感じる癒し」という概念を具現化したもの。天然素材、外と内との空間のつながり、家族との絆を育むスペース、ストレスを感じさせない間取り…と、弊社のいくつものこだわりを全身で体感することができます。 建築士を目指したきっかけは、友人との人生ゲームです。


ご要望に応えるのは当然。プラスアルファの価値を届ける。

今の会社に入ったばかりの頃、先輩から「会社を知ってもらい、仕事をいただくには、建築士一人ひとりがお客様とイチから信頼関係を築かないといけない」という言葉をいただきました。その言葉を胸に秘め日々経験を積み重ねる中で、「お客様のご要望をしっかり汲んだうえで、プラスアルファの提案をする」という自分なりのスタイルにたどり着きました。この姿勢が実を結んだのが、入社2年目に携わった物件の話ですが、お子様を二人持つ20代のご夫婦より「吹き抜けをつくりたい」というご要望を受けました。初回の打ち合わせの際、「リビングに吹き抜けを設けると空調効率が下がります。玄関に設ければ、空間に開放感と高級感を演出できますよ」と自分なりの考えを具体的に説明したところ、お客様は「ぜひお願いします」と即答。この最初の提案で信頼を得ることができたのだと思います。そこからは「木の床と合わせて天井の一部に天然木を使っては?」「ダイニングとキッチンは対面ではなく、横に並べた方が家事がしやすい」など、こちら側の提案について受け入れていただき、最終的には「坂根さんにお任せするわ」とまで言っていただきました。このお客様とは引き渡し後もお付き合いさせていただいています。先日、「家を通りかかった近所の子供がホテルみたいって言ってました」とLINEが届いたんですよ。これからも物件ごとに新鮮な気持ちで臨み、よりよい提案をさせていただき、お客様も私自身も納得できるオンリーワンの家づくりに携わりたいです。


コミュニケーション能力も業務に不可欠なスキル。

建築の醍醐味は、自分が手掛けた住宅が形として残ることです。ものづくりに関する職業は多数存在しますが、これほどスケールの大きい仕事はそうそうないですね。ただ、やりがいが大きい反面、責任も重大。人生を左右する買い物なので、打ち合わせの最中にナーバスになられるお客様も多く、こちらの受け答え次第ではクレームにつながることがあるんです。お客様からの質問内容がわからないからといって、知ったかぶりで答えるのは論外。ただ、お客様に「わかりません」と伝えると不安をあたえてしまうので、その場では把握している範囲でしっかりとお答えし、「次は詳しく調べてきますね」と伝えるようにしています。このようにお客様と上手にコミュニケーションをとり、スムーズに進行させることも建築士に大切な能力です。これからも、このような能力を活用し、仕事の質と量を追求していきたいですね。ちなみにプライベートの目標は、マイホームを建てることです。そのときはもちろん、自分がイチから設計したいです。これから建築業界を目指す人は、日本全国、世界各国の名作と呼ばれる建築物を目に焼き付けてほしい。そうした経験を積み重ねることで、センスがぐんぐん磨かれていきますよ。 いつか自分の手で、マイホームを建てたいんですよ。

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