みむら校長の「なるほど!建設Q&A」~ゼロからわかるプロの世界~ Vol.4 「ガツン!」と回答。「インテリアコーディネーターとプランナーの違いって?」

こんにちは!修成建設専門学校 校長の見邨(みむら)です。
進路選びをしている皆さんの疑問にプロの視点から答えるこの連載。
今回は「空間づくり」の最前線、インテリアコーディネーターとインテリアプランナーについてお話しします。 「インテリアの仕事」と一言で言っても、実はこの2つには明確な役割とフィールドの違いがあります。

■ 違いは、空間を「彩る」か、内側から「設計する」か
両者は、空間づくりにおいて「どんな視点で関わるか」と、「メインで担当する部分」が大きく違います。

【インテリアコーディネーター】は、暮らしに寄り添い、空間を「彩る」プロです
お客様の「どんな毎日を過ごしたいか」を丁寧にヒアリングし、理想のイメージプランを固めます。単に家具やカーテンなどの既製品を選ぶだけでなく、壁紙などの内装材から設備、全体のレイアウトまでを総合的にプロデュースするのが役割です。 お客様の言葉にならない好みを引き出し、「こんな雰囲気にしたい」というアバウトな理想を、具体的なインテリアアイテムの力で実際の住空間へとプロデュースしていく、コミュニケーション力が非常に輝く仕事です。

【インテリアプランナー】は、空間を「内側からの発想」でとらえ、総合的に「設計(プランニング)」するプロです
建築士(意匠設計者)が建物全体の構造や外観といった「大きな器」を設計するのに対し、インテリアプランナーはその「器の中(室内環境)」の設計を専門とします。 家具選びにとどまらず、「この内装材は火災に強いか(建築法規のクリア)」「空調や照明の設備をどう美しく空間に組み込むか」「空間にぴったり合う備え付けの家具(造作家具)をどうつくるか」など、確かな【建築の専門知識】を駆使して、安全で快適な室内をゼロから描き出します。 その空間を利用する人の心地よさを第一に考え、建築とインテリアを繋ぐ架け橋になる仕事です。

■ インテリアの舞台は「すべての空間」へと広がる
活躍の舞台は住宅だけではなく、カフェやレストラン、ホテル、オフィス、学校、病院、商業施設など、人が過ごすすべての空間が対象になります。 「きれいな部屋」を作るだけでなく、「集中して学べる学校」「働きやすいオフィス」など、人の暮らしや人生を支え、幸せにする素晴らしい仕事なのです。

■ 建築を学ぶことが、インテリアの可能性を爆発させる
私が実務の中で痛感したのは、「建物というハコが完成してからインテリアを考える」のでは遅いということです。 柱の位置や窓からの光、人の動線を、建築設計の初期段階からインテリアと一体となって計画する。 だからこそ、インテリアのセンスや知識だけでなく、「建築の基礎」からしっかり学ぶことが、つくり手としての可能性を大きく広げてくれるのです。

■ 「建築の知識」との掛け算が最強の武器になる
これからインテリアの世界をめざす皆さんにアドバイスするなら、ぜひ「建築」の知識、ゆくゆくは建築士などの資格も視野に入れてみてください。 「インテリアの専門性」に「建築の確かな知識」が掛け合わさることで、建物の構造から内装までをトータルで提案できる「最強のインテリアプランナー」になることができます。

修成にも、そうした高度なデザイン力を深めたい人のために、新たに「スペースデザイン専攻科」という環境をご用意しました。建築とインテリアを融合させた、ワンランク上のプロをめざすための場所です。 こちらのページでも詳しく紹介しているので、空間づくりに本気で取り組みたい方は、ぜひ一度覗いてみてくださいね。

■ 社会から必要とされる人になるために
インテリアコーディネーターとインテリアプランナー。 役割に違いはあっても、共通しているのは「人の暮らしを豊かにし、誰かの宝物を一緒につくる」という熱い想い(スタンス)です。 インテリアや建築を学ぶことは、単におしゃれな部屋をつくる技術を身につけることではありません。人が心地よく過ごせる空間を創造し、未来の暮らしをデザインする力を身につけることです。

空間づくりは、これからも社会に必要とされ続ける仕事です。 もし「空間をデザインしてみたい」という情熱があるなら、ぜひその思いを大切にしてください。いつか、未来のつくり手である皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!