みむら校長の「なるほど!建設Q&A」~ゼロからわかるプロの世界~ Vol.10 「ガツン!」と回答。見邨校長が教える「建設DXって何? これからの建設の仕事が変わる!」

こんにちは!修成建設専門学校 校長の見邨(みむら)です。 今回は今とても注目されているテーマ、「建設DX(デジタルトランスフォーメーション)」についてお話しします!
「建物をつくる仕事」と聞くと、紙の図面を描いたり、現場で職人さんたちが作業したりする姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。もちろん、そうした仕事は今も建設業界を支える大切なものです。しかし、最近の建設業界では、コンピューターやAI、ドローンなどのデジタル技術を活用し、仕事の進め方を大きく変えようとする動きが進んでいます。

■ 1. そもそも「建設DX」って何?
DXとは「デジタルトランスフォーメーション」の略で、単にIT機器を使うことだけではありません。デジタル技術を活用して、仕事の進め方や仕組みそのものを、より安全に、効率的に、そして質の高いものへと変えていく取り組みのことです。
新しい技術を使いこなす力と、人と協力して課題を解決する力。その両方が、これからの建設の仕事を支えていきます。

■ 2. 建物づくりは、こんなふうに変わっている!
建設DXの代表的な例の一つに「BIM(ビム)」があります。
BIMは、コンピューター上に建物の立体モデルをつくり、形状だけでなく、部材や材料、コストなどの情報も含めて一元管理・活用する仕組みです。
従来の図面では、平面図や立面図などを見比べながら建物の形を理解する必要がありました。しかしBIMを使えば、建物を立体的に確認できるため、完成後のイメージを共有しやすくなります。さらに構造や設備の情報と組み合わせることで、配管と梁がぶつかるといった問題も、工事を始める前に発見しやすくなるのです。
また、必要な材料の量や費用を算出する「積算(せきさん)」の作業も、3Dモデルの情報から自動で正確に行えるようになり、計画や予算管理のスピードも大きく進化しています。
さらに注目したいのが、「環境工学」の視点です。太陽光(日照)の入り方や風の流れ、室内の熱の変化などをBIM上でシミュレーションすることで、自然の力を賢く活かした省エネで快適な住環境を、設計段階から科学的にデザインできるようになりました。
ほかにも、ドローンを使って工事現場の状況を効率よく把握したり、タブレットで図面や工事の進捗状況を確認したりするなど、さまざまな場面でデジタル技術が活用されています。
建設の仕事は、現場で体を動かす仕事だけではありません。デジタル技術を活用しながら、考え、計画し、多くの人と協力して建物をつくる仕事へと、その可能性を広げているのです。

■ 3. 建設DXが進んでも、「人の力」と「情熱」が主役!
「DXが進むと、将来はAIやコンピューターに仕事が置き換えられてしまうのでは?」と心配する声もありますが、答えは「NO」です!
建物を利用する人にとって使いやすい空間とは何か。地域の景観や自然環境とどう調和させるか。現場の安全をどのように確保するか。こうしたことを考え、さまざまな立場の人と話し合い、よりよい答えを見つけていくのは人間の大切な役割です。
デジタル技術は職人の技術や経験を不要にするものではなく、むしろその技術を生かし、人と協力してよりよい建物づくりにつなげるための手段なんですよ。

■ 4. 修成で学び、デジタル技術と基礎力を兼ね備えたプロへ
修成では、建築や土木の基礎知識を学びながら、BIMなどのデジタル技術を活用した授業に取り組んでいます。特に「建築デジタルデザイン学科」をはじめ、各学科で最新技術に触れることができます。
大切なのは、ソフトウェアの操作方法を覚えることだけではありません。「なぜこのような形の建物になるのか」「この構造で安全なのか」「どうすれば自然の光や風を活かせるか」という建築の本質を理解してこそ、デジタル技術を有効に活用できます。基礎をしっかり学び、それをデジタル技術と結びつけることで、将来の仕事の幅が大きく広がっていきます。

■ まちと未来を見つめる、君の「つくって誰かを幸せにしたい」想い
これから建設業界をめざす皆さんには、ぜひ、建物をつくる技術だけでなく、新しい技術を取り入れながら、建設の未来を自分たちでつくっていくという視点も持ってほしいと思います。
「最新技術を使って、カッコよく心地よい空間をつくってみたい!」 「デジタルと人とが協力して、誰かの未来を支えたい!」
その熱い「つくる情熱」があるなら、ぜひ修成で一歩を踏み出してみませんか? 未来のつくり手に会えるのを、楽しみにしています!