みむら校長の「なるほど!建設Q&A」~ゼロからわかるプロの世界~ Vol.11「ガツン!」と回答。見邨校長が教える「CADって何?手描き図面と何が違うの?」

こんにちは!修成建設専門学校 校長の見邨(みむら)です。
これまで建築設計、施工管理、まちづくり、グリーンインフラ、住宅建築、建設DXと、建設のプロの世界を「ガツン!」とお話ししてきましたが、今回は建築や土木を勉強しようとするときに必ず耳にする言葉、「CAD(キャド)」についてお話ししますよ!

「建築の勉強=パソコンでCADを操作すること?」 「昔ながらの手描き図面とは何が違うの?」 「絵やパソコンが苦手でも大丈夫なのかな?」 これから建設の道をめざすみなさんが抱くそんな疑問に、分かりやすくお答えしていきますね!

■ 1. そもそも「CAD」って何?手描き図面との一番の違いは?
CADとは「Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)」の略で、パソコンを使って図面を描くツールのことです。
昔は、製図板に向かい、T定規や三角定規、鉛筆、シャープペンシルを使って、一枚一枚手描きで図面を描いていました。 では、手描き図面とCADの一番の違いは何でしょうか?
それは、「正確さ」「修正のしやすさ」、そして「データの共有と活用」です!
手描き図面:線一本引き直すのにも消しゴムで消して描き直す時間と手間がかかる。縮尺に合わせて手作業でミリ単位の計算が必要。
CAD図面:寸法や数値を入力して線や図形を描くことができるため、正確な寸法を扱いやすくなります。
さらに、描いた図面をデータとして保存・共有できるため、遠く離れた現場や仲間、お施主様とも一瞬で図面をやり取りできるようになりました。

■ 2. では、手描き図面は必要ないの?
「CADがこれだけ便利なら、手描きの図面はもう必要ないの?」と思うかもしれませんね。 ここで、ひとつ大切なことがあります。
それは、CADが普及したからといって、手描きで学ぶことに意味がなくなったわけではないということです。
手描きで図面を描くと、線の意味や寸法の関係、図面の見方などを、自分の手を動かしながらしっかり理解できます。 製図板に向かい、手で線を描き、寸法を測る経験を通して初めて、「この線が実際の建物の壁になるんだ!」「人が通るのに必要な幅はこれくらいか!」というリアルな空間のスケール感(手ざわり)が手と頭に染み込むのです。
また、頭の中にある建物のイメージを、まずは手元で簡単なスケッチにしてみることも、設計の大切な第一歩です。 建築の仕事では、最初からパソコンに向かうとは限りません。ノートやスケッチブックにアイデアを描き、手描きで考えを整理してから、それをCADで正確な図面にしていく。そんな進め方も日常的に行われています。
手描きで養った「建築の基礎体力」とイメージを整理する力があるからこそ、パソコンに向かったときにも「ただの図形」ではなく「人が心地よく過ごすリアルな空間」をCAD上で生き生きと描き出すことができるんですよ!

■ 3. CADを学ぶと、建築の世界がもっと広がる!
CADでできることは、単に図面を描くことだけではありません。
建物の形や寸法を考え、図面を通して自分のアイデアをほかの人に伝える。CADは、建築を学び、設計の考えをカタチにしていくための大切な道具です。
さらに近年では、建物を立体的なモデルとして作成し、設計から施工、維持管理まで情報を活用する「BIM(ビム)」という技術も広がっています。 CADが主に図面を描くために使われるのに対し、BIMでは建物の立体的な形状に加え、部材の寸法や仕様、コストなどの情報も扱います。CADを学ぶことは、こうした新しい技術を理解するための大切な入口にもなるのです。

■ 4. 建築を学ぶ第一歩は、興味を持つことから!

建築や建設の仕事に興味があっても、「パソコンが得意ではないから」「図面を描いたことがないから」と、不安に思う人もいるかもしれません。
でも、心配しすぎる必要はありません。 専門学校は、すでに何でもできる人だけが学ぶ場所ではありません。これから必要な知識や技術を身につけ、自分のできることを増やしていく場所です。
建物を見るのが好き
間取りを考えるのが好き
自分のアイデアをカタチにしてみたい
そんな興味こそが、建築を学ぶ一番のきっかけになります!
CADも、最初は見慣れない画面や操作に戸惑うかもしれません。しかし、実際に使ってみると、「線が描けた!」「寸法を入力できた!」「自分の考えた間取りがカタチになった!」という小さな発見があります。 その発見を積み重ねながら、少しずつ自分の技術にしていけばよいのです。

■ まちと未来を見つめる、君の「つくって誰かを幸せにしたい」想い
みなさんがまちで見かける住宅やビルも、誰かが考え、図面を描き、多くの人が協力してカタチにしてきたものです。 今度はその建物を、自分が考え、図面にしてみる。そんな学びに、少しでも興味を持ってもらえたら校長としてこんなに嬉しいことはありません。
修成には、手描きの基礎から最新のCAD・BIMまでゼロから学べる環境と、親身に寄り添う先生たちが揃っています。 建築や建設の世界には、みなさんがまだ知らないワクワクする仕事や技術がたくさんあります。

まずは、知ることから。そして「面白そうだな!」と興味を持ったら、ぜひ修成で未来への一歩を踏み出してみませんか?
未来のつくり手に会えるのを、楽しみにしています!