みむら校長の「なるほど!建設Q&A」~ゼロからわかるプロの世界~ Vol.3 「ガツン!」と回答。見邨校長が教える「『施工管理』って?」

こんにちは!修成建設専門学校 校長の見邨(みむら)です。 進路選びをしていると、耳慣れない業界用語がたくさん出てきて戸惑うことも多いですよね。この連載では、そんな皆さんの疑問をプロの視点から優しく、時に熱く紐解いていきます。

今回は、建設業界に欠かせない「施工管理」についてお話ししましょう。

 「設計」という言葉はイメージしやすいけれど、「施工管理って何をするの?」と思う方も多いはずです。

■ 同じ「カンリ」でも大違い!「管理」と「監理」 

実はこの業界には、同じ「カンリ」と読む言葉でも、2つの違った役割があります。

一つは、前にお話しした建築士が行う「設計・監理」です。

この「監理」は、現場の工事が設計図通りに正しく進んでいるかを、設計者の視点から“チェックする”仕事です。

そしてもう一つが、今回お話しする「施工管理」です。

こちらは、ゼロから宝物を生み出す「現場の指揮官」です。

設計図という「紙に描かれた思い」を、現実の空間としてつくり上げる現場のリーダーであり、実際に建物を“つくり上げる”役割を担います。

■ 現場監督から『建設プロジェクトマネージャー』へ 

かつての施工管理は「品質・工程・原価・安全」の4つを管理する仕事と言われていました。

 しかし今は、それに加えて「環境」「情報」「人材」「リスク」も管理する時代です。現代の施工管理者は、現場を指揮する監督者という枠組みを越え、『建設プロジェクトマネージャー』として、多くの人と技術をつなぎながら建物づくりを成功へ導く仕事なのです。

だからこそ、特別に数学が得意な人や、力の強い人だけが活躍できる仕事ではありません。年齢も職種も違うたくさんの職人さんたちと信頼関係を築き(人材の管理)、チームを一つにまとめるコミュニケーション能力が不可欠です。

文系出身であっても、専門学校でしっかり建設の基礎を学べば、立派なプロジェクトマネージャーになれるのです。

■ 無事故で引き渡す使命と、見えない部分への「誠実さ」

 施工管理が活躍するのは、建物の現場だけではありません。

道路や橋をつくる土木の現場や、街の緑をつくるガーデンデザインの現場も同じです。

そして、どの分野の現場にも共通して言える厳しい現実があります。

それは、現場が常にケガや危険(リスク)と隣り合わせであるということです。

だからこそ、チームをまとめる施工管理にとって、「無事故で最後までつくり上げ、お客様へ無事に引き渡すこと」が何よりも絶対的な使命になります。

さらに、この仕事にもう一つ欠かせない才能があります。

それは「誠実さ」です。 建物や土木のインフラ、美しい庭園も、最後に綺麗に仕上げをしてしまうと、骨組みや基礎といった一番大事な部分は隠れて見えなくなってしまいます。 小さなミスを決して見過ごさず、人の目につかない「見えない部分」にこそ責任を持ち、誠実につくり上げることができる人。

それこそが、私が考える真の施工管理のプロフェッショナルです。

■ 秘密基地づくりに夢中になった、あの情熱を仕事に

 皆さんは小さいころ、時間を忘れて「秘密基地」をつくって夢中になった経験はありませんか? 設計図という紙の上の計画が、現場で少しずつ立体になり、大きな空間が立ち上がっていくワクワク感。

施工管理とは、あの時の夢中になる気持ちを胸に、自らが空間づくりに情熱をそそぎ、誠実さをもって誰かのそして、まちの宝物を現実の形にしていく仕事なのです。

建築には建築の、土木には土木の、造園には造園の「施工管理」があります。 

修成には現場のプロをめざす「建築施工学科」がありますが、それぞれの分野に施工管理の仕事があるからこそ、「建築学科」「土木工学科」「ガーデンデザイン学科」など、それぞれの学科から施工管理をめざすことができるのです。

 チームで大きなものをつくり上げる達成感を味わいたい!

そう思ったなら、ぜひ一度修成のオープンキャンパスに遊びに来てください。

君の「つくる情熱」を、現場の最前線へ繋げます!